11月のキャンペーンの合言葉は方法を聞かせてください
花鳥苑では、ご先祖様のご供養に関して「二人三脚してください」とか「キャッチボールのように会話をしましょう」とかをおすすめしています
ご先祖様のご供養で二人三脚をするとは、どんな行動をすることでしょうか?
あるいは、ご先祖様とキャッチボールをするようにとは、具体的にどのようにして会話をするのだと思いますか?
いずれかの方法を具体的にお聞かせください
キャンペーンの合言葉の解説です
ご先祖様とのコミュニケーションの方法(祭壇でも仏壇でもお墓でもいちばん基礎の基礎、本質)をお伝えしましょう
もちろん、神仏様とのコミュニケーション(ご供養)も同じことが基礎になります
自分がいちばん身近に感じているご先祖様はどなたですか?
用意するものはその方のお写真、似顔絵、あるいはお位牌やお名前を書いた紙を用意します
写真やお名前を書いた紙などは、小さな自立する額縁に入れます
そして、食卓とかドレッサーなどに、自分の正面になるように置きます
他にも、座ってゆっくりと対面して話せるような場所ならオッケーです
自分で作った祭壇に飾ってある物なら、ゆっくりと話しができる場所へ移動させたほうがいいかもです
具体的なコミュニケーションの方法をお伝えする前に、まずは考え方から
人が会話をしようとするとき、相手がどう返事をしてくるか予測をしながら言葉を相手に投げます
その時に、相手が考えもしなかったような言葉をいきなり投げつけると、受け取れなかったり、傷ついたりします
野球のキャッチボールのような感じです
相手が受け取りやすいように投げて、そして相手が思い通りに返事をしてくれると、安心して会話を続けることができます
会話をリズムよく進めるためには、予測や予想をしながら会話をするといいわけです
さて、では具体的にご先祖様と会話をしていきましょう
ご先祖様たちは、普段子孫の背中の後ろにおられます
なので、手を合わせる前には、必ずお名前を呼んで「◯◯さん、お写真の前に来てください」とお呼びしなければなりません
似顔絵の場合は「似顔絵の前に」、お位牌の場合は「お位牌の前に」、お名前を書いた紙の場合は「お名前を書いた紙の前に」といった具合です
「◯◯さん」とお名前を口に出して呼ぶのは、たとえば「おばあちゃん」と呼んだとき、女性のご先祖様のほとんどが「おばあちゃん」と呼ばれた経験があるので、「わたしのことなの?」「うちのこと?」となるからです
一度にお一人だけ、最初はほんとに身近なご先祖様と会話をしましょう
もしその方が自分の生まれる前に亡くなっていたとしたら、両親か誰かにその方のことを教えてもらえるようなご先祖様を相手に会話をしましょう
例えば、◯◯おばあちゃんと会話をしていくとします
「◯◯おばあちゃん、お写真の前に来てください」
その声かけに従って、◯◯おばあちゃんは背中の後ろからお写真の前にあらわれます
想像してください
その時に、◯◯おばあちゃんは「よっこいしょ」と声に出すかもしれませんね
生前にコミュニケーションがとれてよく知っているご先祖様なら、こういうことも想像は容易いです
写真の前に来てくれた◯◯おばあちゃんに対して、次に言う言葉はなんでしょう?
体のある人、かつ目上の人だけど気安い人には、まず一言目は何と言いますか?
友だちではないので、たいていは挨拶から会話を始めますね
朝なら「おはようございます」、昼なら「こんにちは」夜なら「こんばんは」
体のない人へも同じです
「こんにちは」と言ったら、◯◯おばあちゃんは何とこたえるでしょう?
おそらく「こんにちは」でしょう
次に◯◯おばあちゃんに言う言葉は?
体のある人と会話をする時に、最初から本題に入りませんよね
たいていは世間話です
なのでご先祖様にも「今日はいい天気ですね」とか「今日は寒いですね」とか、そういうこたえやすい言葉を選ぶといいです
お返事は「そうだねぇ」とか「ほんとに天気がよくて気持ちいい」とか「寒くて凍えそうだよ…体ないから感じないけど…」なんてことを言われるかもしれません
そこは、そのご先祖様のことをよく知っていれば想像できますよね
そして、その想像はたいてい合っています
このように、ご先祖様の会話で大切なのは、思いを一方的に投げつけるのではなく、野球のキャッチボールのように相手の胸をめがけて受け取りやすいように言葉を伝えることです
つまり、いくつも立てた部分を作ったような長い言葉ではなく
返事をしやすい(予想しやすい)言葉を伝えて、お返事を想像します
もちろん、声に出してです
そうやって会話を進めていくと、必ずヒントをもらえます
ご先祖様は少し先の未来を知っていたりしますからね
ただそれは、確定したものではなく、何を選択するかで違うものになったりします
会話をすることで、ご先祖様に喜んでもらってくださいね
ご先祖様とのコミュニケーションでいちばんしてはいけないことは、手を合わせることが毎日のルーティンになってしまうことです
それはご先祖様たちのためにしていることではなくて、自分のための行為になってしまいます
「今日も手を合わせた」と満足してしまうことですね
あと、ルーティンになってしまうと、お願いごとすら、自分が安心したいために言っていることになります
お願いごとは「ありがとうございます」とご先祖様に言うためにするものです
なので毎日同じお願いではなくて、お願いする相手に合わせ、叶えやすいお願いにしましょう
お願いごとを叶える経験が増えたご先祖様は、その経験値から様々なことを叶えることができるようになっていきます
それを感じることもご供養になります
ご先祖様との二人三脚
二人三脚のときに、右側の人の左足と左側の人の右足を結びますね
この時に、足の長い人のほうが右側になるように足を結びます
それは、運動会などではだいたいトラックを左回りで走るので、左回りで外側になる人のほうが歩幅を広く取るようにしたほうがスムーズにトラックを回ることができるからです
他にも、利き足のことを考慮したり、どちらがリードするかなど、よりスムーズに二人三脚するための協力方法があります
このように、お互いの特徴を知って、目的のために協力することが二人三脚です
では、ご先祖様との二人三脚とは?
体のある人と体のない人では、できることが違いますし、できないことも違います
それはあたかも凸と凹のように互いに補い合えるものです
例えば「◯◯な人と知り合いになりたい」と思った時、これをご先祖様への願いとして「◯◯な人と知り合いになりたいです。ご縁をつないで欲しいです。」とお願いしたとします
ご先祖様は、そういう条件に合った人を、知り合いの霊位や神仏様にまず◯◯な人を探しています、そんな方はおられませんか?と尋ねてまわられます
そうやってご縁をつなごうとされているのに、自分は家から出ようとしなかったら、何がどうあっても◯◯な人とは知り合いになりませんよね
ご先祖様は八方手を尽くしてご縁を探してきますが、「ここへ行けば会えるよ」と言えませんね
こんな時にご先祖様との会話を頻繁にしていたら、まずはどこへ行けばいいかがお返事いただけるでしょう
ご縁つなぎはご先祖様のお仕事
実際に足を使ってご縁をつかむのは自分
こうやって二人三脚を相談しながら進めていくわけです